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その30分が命取りに──夏の熱中症対策まとめ
7月の昼さがり。
新潟市内の公園で、子どもが突然倒れました。
遊んでいたのは、たった30分。
帽子もかぶっていたし、水筒も持たせていたのに——
気づいたときには顔が真っ赤で、返事がありませんでした。
「うちの子に限って」は、もう通用しません。
体力がある子、元気な子ほど、夢中になって体の異変に気づかないのです。
「体調がいい日」こそ、危ない
熱中症は「外が暑いからなる」と思われがちですが、
実は、“暑さに体が慣れていない日”や、“疲れている日”が最も危険です。
特に注意したいのは、こんな日:
- 梅雨明け直後の晴天
- 前日にあまり眠れなかった日
- 久しぶりの外遊びや運動の日
📊 昨年(2024年)、新潟市では341人が熱中症で緊急搬送されました(5〜9月)
(出典:新潟市公式資料)
子どもと高齢者は、特に注意が必要です
👦 子ども
・汗をかきにくい
・夢中になると水分を忘れがち
→ 知らぬ間に体温が上昇し、倒れるリスクが高まります
👵 高齢者
・のどの渇きを感じにくい
・水分・塩分摂取が不足しやすい
→ 熱が体内にこもりやすく、重症化する傾向も
今日からできる、熱中症予防の3ステップ
✅ 1. 小まめな水分補給
のどが渇く前に飲む。
汗をかいたときは、塩分も一緒に補う(経口補水液・スポーツドリンクなど)
✅ 2. 暑さを避ける
- 外出は朝夕の涼しい時間に
- 帽子、日傘、通気性のよい服を
- 室内では28℃以下を目安に冷房を使う
💡 新潟市では「コミュニティオアシス」と呼ばれる涼しい避暑施設もあります。ぜひ活用を。
✅ 3. 体調を整える
- 3食きちんと食べる
- しっかり眠る
→ 睡眠不足や食事抜きの日は、熱中症リスクが一気に高まります。
「ちょっと変だな」と思ったら、すぐに対処を
応急処置の手順:
- 涼しい場所に移動する
- 服をゆるめる
- 首・脇・足のつけ根を冷やす
- 少しずつ、水分・塩分を補給する(無理に飲ませない)
以下の症状があるときは、ためらわず119番:
- 意識がもうろうとしている
- 水が飲めない、動けない
- けいれんがある
熱中症警戒アラートをチェックしよう
気象庁は、熱中症リスクが極めて高い日には、
**「熱中症警戒アラート」や「特別警戒アラート」**を発表しています。
予定を見直し、無理のない行動を選びましょう。
📱 情報確認はこちら:
最後に
熱中症は「まさか」のタイミングで起きる事故です。
大切なのは、たった一つの行動です。
- 飲み物を持って出かける
- 休憩をとる
- 子どもの様子を“ちょっと気にかける”
その小さな意識が、命を守ります。
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